国際奉仕活動

日時
2017年1月21日(土)
内容

カンボジアのトンレサップ湖において水上生活を営む村々の住民に対して、医療奉仕活動を続けている団体であるTLC(The Lake Clinic Cambodia)に対して車両の維持補修費用の支援を行いました。 その成果と医療活動の実態を確かめるために、医療チームTLCに在籍されている前原とよみさんの案内で現地を訪ねました。TLCのメンバーは約10人、遺跡アンコールワットで有名なシェムリアップという町にそれぞれ住んでいます。チームはトンレサップ湖と、周辺の河川沿いに点在する水上生活者の村々に定期的に出向き、各村に常設のクリニック施設(普段は無人)で診療活動をしております。 現地まではシェムリアップでメンバーが集合して、今回修復支援をしたバンに乗り、1時間半かけて湖畔の漁港まで行きます。そこからTLC所有の木造のボートに約2時間乗って向かいます。 クリニックのある周辺の集落はドラム缶などをフロートとしたものです。その真ん中に寄付で設置された床面積50平米くらいの平屋にて医療活動をしております。 診療の日には村民が様々な病気や相談を持ち込んでくるので、2時間待ちなどはざらのようです。この村は約100世帯、500人くらいで小さめですがそれでも診療日は大混雑とのことです。 この医療チームは週に何回も往復3時間ないし5時間の車での移動と、何時間もかかるボートでの移動を繰り返しております。車の片道1時間半の移動の内、舗装道路は30分、穴ぼこだらけの道路で約30分、でこぼこ粘土道が30分という割合です。 普段使用しているバンの負担は相当なものであることが推察されます。今回、修理を完了したバンはエンジン、タイヤ、ドアの開閉など快調でしたが、椅子のクッションやエアコンはさらに修理する必要を感じました。 これらの村民は湖上生活にこだわるのか。それは何百年もの間、それが彼らの世界の全てだったからで、こだわりも何もありません。町のことを知らないので、外界に居場所を見つけるという発想もありません。そして汚れた水を飲んで下痢をして、栄養不良になるのも生活のリズムとしてビルトインされているのです。  この土地での最も多い病気は「無知と貧困」と言われます。 我々が彼らの文化、文明を尊重しつつ、子供たちの元気で明るい生活の手助けをする余地はまだまだ沢山あるようです。

※川野年度に入り、送金完了致しました。

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