山の手東グループ 11クラブ合同例会 ジェニファー・ジョーンズRI会長をお迎えして

日時
2022年11月17日(木)11時30分~14時
場所
ホテルニューオータニ 鳳凰の間
内容

2022年11月17日、2022-23年度 山の手東グループ 11クラブ合同例会がホテルニューオータニ 鳳凰の間において開催されました。出席数は、会員ゲストを合わせ、320名でした。今回の合同例会は、スペシャルゲストとしてジェニファー・ジョーンズRI会長をお迎え致しました。期待と緊張が交錯する中、当日のスケジュールは11クラブ会長の開会点鐘から始まり、カナダ、日本国家斉唱、ロータリーソング、渡辺美智子ガバナー補佐から出席者紹介と挨拶、辰野克彦RI直前理事からジェニファー・ジョーンズRI会長紹介と挨拶、坂本應尚実行委員長から山の手東グループ11クラブ奉仕活動発表ビデオ紹介、パシフィックベイスングループの奉仕ビデオ紹介とオンライン会談、ジェニファー・ジョーンズRI会長のお話を45分間お聴きし、額賀大輔幹事らからの質疑応答、続いて富澤為一RI第2750地区ガバナーの乾杯・挨拶、食事・歓談ののち全員でイマジンを合唱し閉会点鐘となりました。ジェニファーRI会長の気さくでありながら凛とした佇まいに触れ、世界での奉仕体験やロータリアンのあるべき姿や未来への展望など大変貴重なお話を聴くことが出来ました。

ジェニファー・ジョーンズRI会長

渡辺美智子ガバナー補佐から出席者紹介と挨拶

辰野克彦RI直前理事からジェニファーRI会長紹介と挨拶

奉仕ビデオの説明をする坂本 應尚11クラブ合同例会実行委員長

オンライン参加のタモンベイRC ブライアン会員

ジェニファー・ジョーンズRI会長のお話し

ロータリーファミリーの皆さん、こんにちは。本日、皆様にお会いできたことは、私にとって大変光栄なことです。このような機会をいただいたのも、私の尊敬する辰野克彦RI元理事のお陰だと思っております。心から感謝いたします。カナダの国家を歌っていただき、ありがとうございました。2750地区の奉仕活動のビデオを拝見して、皆さんが広範囲に渡って様々な奉仕活動をされていることに大変感動いたしました。
本年度のテーマ「イマジン」について、お話したいと思います。ジョン・レノンの有名な曲のために、私がこのテーマを選んだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。たしかに素晴らしい曲ですが、私が選んだのは、「イマジン」という言葉には、想像するという意味を超えて、もっと未来を見渡すという意味が込められていると思ったからです。
ロータリーには、7つの重要分野があります。私は、その重要分野の1つ1つを現す7つの地域を、夫と共に訪問しました。私たちは、私たちの経験をロータリアンの中で共有することは大変得意です。しかし、外の人たちにその経験や感動を伝えることは、あまり得意ではありません。世界の人たちに、これらの経験を、メディアやSNSを使って、もっと発信していくことが大事だと思っています。
この中で、メディアの人たちに質問をしたことがある方は、何人位いらっしゃいますか。私は、質問を受ける際に、どんなことを聞かれるのかな、と色々と予測をしています。ある奉仕活動についての質問を受けた際に、私の弟が、「あなたが思うような世の中を作るためには、それをもっと広報する必要がある。」と指摘してくれました。その言葉に、私はハッとさせられました。皆で一緒に、理想とする社会を作っていくことが大事だと思います。地域を変え、世界を変えていくことによって、自分自身も変わることができるのです。皆さんの成し遂げられた素晴らしい奉仕活動を先程ビデオで拝見しました。これこそが。皆さんが、地域を変え、世界を変えて、自分自身を変えていっている証拠だと思います。私も、クリスマスのプレゼントが届いたときの、子供たちの嬉しそうな顔を見て、彼らの希望や夢が叶っていくような、温かい気持ちになりました。
コロナの感染が広まって大変でしたが、皆でお互いに助け合って、これを乗り越えていかなければならないと思います。次年度のRI会長、スコットランドのゴードン・マッキナリー氏は、医療や健康に関して高い見識を持っています。非常に勇敢なリーダーです。
今年の7月から8月にかけて、ポリオ撲滅のプロジェクトのため、パキスタンに行きました。ポリオが残っているのは、皆さんご承知のように、パキスタンとアフガニスタンです。もう少しでポリオの撲滅に成功します。今年は30件しかありませんでした。どうして私がパキスタンに行きたかったのかというと、女性のポリオ撲滅に関わっている方々に、ありがとう、と感謝の言葉を伝えたかったからです。私たちの戦略は、非常にシンプルです。それは何かというと、人と人との信頼関係です。ポリオ撲滅に関わっている方々と一緒にスラム街を歩きました。そんなに安全ではありません。危険を伴うものです。しかし、彼らは、全ての子供がポリオの予防注射を受けることが必要だと固く信じています。彼らと一緒にスラム街を歩いたことは、私にとって誇りであり、子供たちの顔を見ることは、とても嬉しいことでした。私が見たことをみんなに伝えるために、テレビのクルーも一緒に連れていきました。私が訪れた2週間後に、その地域は凄い洪水に襲われ、テレビでその様子が流れました。
色々なところを訪れましたが、私の結論は、人は違う国にいても皆同じである、ということです。人は何処にいても、自分の家族が安全に過ごせ、子供たちに十分な教育を与えられる社会を望んでいます。私たちの外側、見た目は、人種や多様性によって違っていますが、心の中で感じることは、皆共通していると思います。
ロータリーの組織にとっては、国の違いや国境は、ありません。私たちは、何か問題があったらそれを解決しよう、そういう気持ちで動いている組織です。
ザンビアにも行きましたが、そこでは、マラリアを撲滅する運動をしています。1年間のパイロット・プログラムで、なんと死亡率を半分に減らすことができました。5歳以下の子供たちにとっては、マラリアが死亡率の1番です。ザンビアで、ある子供さんがマラリアの兆候を見せました。そのお父さんは子供を背中におぶって、自転車で何時間もかけて医療センターに向かいましたが、だんだん子供の身体が冷たくなって、ぐったりしてきました。医療センターに着いて、お父さんは、息子を助けてくれ、と大声で叫びました。そして、子供に薬が与えられ、なんと子供は助かったのです。このプログラムを、さらに進めていきたいと思っています。
その次に行ったのはウガンダです。そこには、ロータリー平和センターがあり、若者たちが教育を受けています。ここは、アフリカで初めての平和センターです。ロータリーは、世界で若者たちを教育することにより、世界を変えていっています。
私は、ロータリーが世界中で行っている多様な貢献について、ロータリーの中だけではなく、ロータリーの外の人に、もっと知ってもらうことが大事だと思っています。ロータリーは、世界で本当に良い活動をしているのですから、この素晴らしいストーリーを外に向かって発信していきましょう。きっと、私たちもロータリーに入りたい、という方が増えてくると思います。本日、私の考え方を皆さんと共有することができて、大変嬉しく思っています。ありがとうございます。

質問をする額賀大輔幹事

富澤為一RI第2750地区ガバナーの乾杯・挨拶

イマジン ロータリー

山の手東グループ11クラブ会長と記念写真

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