政治、経済すべての分野で変容の時代といわれる今日、ロータリーもその例外ではありません。1905年シカゴにおけるその発足から約90年、1920年の日本の加盟からでも70余年のその長い歴史の中で、ロータリーは輝かしい活動を続ける一方で、組織の肥大化は、改めて事大主義の贅肉をおとし、本来の姿に帰ることを要求されていると思います。
このような背景の中で、ロータリーが原点に帰って真の活気を取り戻すためには、第一に我々が、もっとロータリーを識ること、第二に我々の仲間を識ること、そしてそのコミュニケーションの中に活性化を図ることが、何よりも必要であると思います。
わが城西ロータリークラブの30年の歴史は多数の会員の英知と努力によって造られてきたわけですが、一方会員の構成を見ると5年未満の会員が25%、10年未満となると実に43%を占めています。 これら新しい会員を含めて、会全体が互いに識り合い城西という絆で結ばれてこそ、活気あるクラブ活動につながるのではないでしょうか。ポール・ハリスもその著「ロータリーへの道」の中でロータリーの目的は人々が相互理解を深め、その結果思いやりと友情が深まり助け合いができるようにすることです」と説いています。クラブ奉仕委員会と手を組んで、親睦と相互理解の場を仕かけて行きたいと考えています。
対外的な4大奉仕活動においても厳しい不況下にあってこそ、本来の体に汗するような奉仕の意味を思いつつ、活動を行うことが求められていると思います。そのなかでも、今年は高齢者、身障者を対象とした、社会奉仕活動と、次代を担う青少年を対象とした活動に力をおきたいと考えています。創設以来6年を経たロータリーアクトについても、我々の奉仕はどうあるべきかを考えながら、その基礎を固め、一層の発展を期したいと思います。
予算については、不況のただなか、次年度も会費を30万以内に押えるという考えで編成しました。事務費が値上がりしているため、事業費は本年度より5%減額になります。そのため、予算を各委員会総花的に配分することをせず、原則として5大委員長のもとに集握することとしました。必要に応じ、有機的、有効な支出を考えて行きたいと思います。
以上、簡単に今年度クラブ活動の方針を述べさせて頂きました。この一年、楽しく愉快にやりたいと思いますが、精一杯頑張りますので、宜しくご協力の程御願い致します。
1994-1995年度 会長挨拶
- 年度テーマ
- 「新しい時代に活気あるクラブライフを」
東京城西ロータリークラブ
【第32年度】1994-1995年度 会長
【第32年度】1994-1995年度 会長
雨宮 亮平